サイエンスキャッスル研究費2025
ロッテ賞、募集開始!!
株式会社ロッテは「一人でも多くの人々に愛される会社、愛される製品づくりを目指して。」というコーポレートメッセージを掲げています。今回新たに設置する「ロッテ賞」は、「カリンの価値向上に資する、多岐にわたる研究」に取り組む中高生を応援します。豊かな香りを秘めた不思議な果物カリン。その「のど飴」のイメージにとどまらない新たな可能性を、皆さんの自由な視点でぜひ発見してください。
株式会社ロッテは「一人でも多くの人々に愛される会社、愛される製品づくりを目指して。」というコーポレートメッセージを掲げています。今回新たに設置する「ロッテ賞」は、「カリンの価値向上に資する、多岐にわたる研究」に取り組む中高生を応援します。豊かな香りを秘めた不思議な果物カリン。その「のど飴」のイメージにとどまらない新たな可能性を、皆さんの自由な視点でぜひ発見してください。
「カリンの価値向上に資する、多岐にわたる研究」
募集対象 | 研究活動を行う中学生、高校生、 高等専門学校生(3年生以下) |
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使用用途 | 研究に要する経費(材料費、部品等購入費、設備費、交通費等。ただし、飲食代は除く) |
申請締切 | 2025年7月25日(金)17時 |
研究期間 | 2025年9月~2026年3月 |
主催 | 株式会社ロッテ |
助成内容 | 研究費10万円/株式会社ロッテ社員による研究メンタリング/カリンの提供/採択者キックオフ実施/成果発表会実施 |
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採択件数 | 3件程度 |
募集期間 | 2025年6月2日〜7月25日 |
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申請締め切り | 2025年7月25日(金)17時まで |
面談期間 | 2025年8月上旬〜8月中旬 |
面談に関して | 平日、オンラインで行います。 面談対象者には、申請締め切り後、1週間後を目処にご連絡いたします。 上記面談期間のうち、面談不可の日程がありましたら、事前にお知らせください。 |
採択発表 | 8月下旬予定 |
研究費支給期間 | 2024年9月上旬予定 |
研究期間 | 2025年9月〜2026年3月 |
採択受賞式 | 2025年9月平日開催予定 |
成果発表会 | 2026年3月中旬〜下旬 |
規約及び本ページの募集要項を確認の上、内容に不明点がある場合はご相談ください。
申請を希望する中高生は、代表者かどうかに限らずチーム全員のリバネスID登録が必要になります。研究費エントリー画面はリバネスIDログイン後に表示されますので、リバネスIDに登録をお願いします。
未成年の申請のため、保護者用ならびに所属学校用(フリースクール等も含む)の同意書、合計2枚をご準備いただき、申請フォームにアップロードしてください。
なお、同意書の雛形は以下からダウンロードしてご利用ください。
「一人でも多くの人々に愛される会社、愛される製品づくりを目指して。」というコーポレートメッセージを掲げる株式会社ロッテ。お菓子やアイスクリームを通じて、日々のちょっとした幸せや、驚きと感動を届けたいという想いを大切にしている。今回ロッテのキャンディ研究課が長年大切にしてきた素材「カリン」の新たな価値を次世代の研究者と共に探求すべく、「サイエンスキャッスル研究費 ロッテ賞」を設置した。
キシリトールガム、ガーナチョコレート、雪見だいふくといえば、誰もが親しみをもつお菓子ではないだろうか。このような愛され続ける商品を生み出してきたロッテの根底には、品質、特に「美味しさ」への強いこだわりがある。小林氏の所属するキャンディ研究課では、1粒で長く楽しめるキャンディの魅力を最大限に引き出すため、素材にこだわり、そのおいしさを引き出す製法・配合を追求しているという。また、時代によって変化する人の味の好みの移り変わりに合わせて年々味も変えている。 そのこだわりの素材の一つが、約40年にわたり「のど飴」にも使われてきたカリンだ。日本には1000年以上前に伝わったとされ、古くから庭木として植えられたり、シロップ漬けとして各家庭で愛用されたりするなど、人々の生活に溶け込んできた歴史を持つ。キャンディづくりにおけるカリンの最大の魅力はその「豊かな香り」だ。熟度によって、メロンのような香りから、桃やパイナップルのようなトロピカルな香り、さらにはフルーティ感とフローラル感を併せ持った香りまで変化する。この繊細な香りを最大限に活かすため、ロッテでは国内の農家と連携し、最適なタイミングで収穫された高品質なカリンを使用。素材本来の良さを引き出す加工法にもこだわり続けている。
さらにロッテでは「カリンそのものの魅力を世の中に広く伝えたい」という想いから、2022年の「のど飴」リニューアルを機に、大胆にも原料のカリンを全て国産に変更した。国内産のものは海外から輸入されてくるものに比べて、香りの豊かさや品質の高さが際立っていることに気がついたからだ。しかし、国産農産物の良さを知った一方で、小林氏はカリン農家の方を訪問する中でカリン栽培の難しさや農業における後継者不足といった将来への課題にも触れたという。「こんなに素晴らしい日本のカリンの良さをもっと知ってほしい、そして新たな活用法によってカリンの価値を高め、その魅力を未来へ引き継いでいきたい」と小林氏。この想いを実現するため「のど飴のためのカリン」という視点だけでなく、より広くカリンの活用方法を探索していく仲間を求めて、今回の研究費設置に至った。「カリンは、需要や認知の低下で生産量が減っている『希少な農産物』の一例である。日本全国にはこのような農産物がたくさんある。だからこそこれらの魅力を再発見し、価値を高めていく取り組みの代表になれたらと考えています」。
サイエンスキャッスル研究費ロッテ賞では、「カリンの価値向上に資する、多岐にわたる研究」を募集する。カリンはバラ科の落葉果樹でりんごやなしの仲間であり果物らしい芳醇な香りを持つ、一方で硬くて渋く生では食べられないという意外な特徴も持つ。「ポリフェノールの含有量はリンゴの約20倍以上、また不溶性の食物繊維が多い。未知な領域も多い不思議な果物であり、新たな可能性を秘めている素材です」と小林氏。香り、成分、繊維、加工法、利用法など、自由な切り口でその可能性を探って欲しい。香り成分や味、健康効果だけでなく、例えば、皮や搾りかすの繊維といった残渣の加工や活用、可食化、成分を活用した防虫作用や殺菌作用の検証、どんなアイデアでも大歓迎だ。常識にとらわれない中高生ならではの自由な発想で、カリンの新たな魅力や活用方法を発見することで、日本の希少な農作物から生まれる豊かな食体験を守り広げていく一歩を作ってほしい。